アスリートの新しいコンディショニング法

アスリートにとってトレーニング以上にコンディショニングは競技結果に直結する重要な要素です。
格闘家のみならずあらゆるアスリートにとってコンディショニングは競技前に重要です。
私は、多くのアスリートに帯同して試合、レース前にアスリートにとって最も身体パフォーマンスが向上するようにサポートを行ってきました。

今回は、国内で最も過酷なモータスポーツである 鈴鹿8時間耐久ロードレース選手権大会、インターナショナル SUZUKA 1000Km にレーシングライダー、レーシングドライバーのコンディショニングを行った実践内容を紹介させていただきます。

コンディショニングは、自律神経の安定が重要であることは間違いありません。

 

鈴鹿8時間耐久ロードレース大会において
1:セルトリートメント
2:LHG水素酸素吸入
3:コアコントロール

によるサポートを実践しました。

 

鈴鹿8時間耐久ロードレース大会では 秋吉耕佑選手のチームサポートを行いました。
インターナショナル SUZUKA1000Kmでは、2010スーパーGT年間総合王者小暮卓史選手、F1で優勝経験が有るヘイキ・コバライネン選手らをサポートさせていただきました。

 

セルトリートメント

これまで転倒による骨折などで満身創痍の秋吉選手は、各関節の可動域の低下もみられますが、セルトリートメントによるケアで身体パフォーマンスが向上することが実感されています。
セルトリートメントは、多くのトップアスリートに高い評価を得ています。

 

独自に開発された特殊な装置から出力された電気が施術者を介して被施術者の身体に流すことにより施術を行います。従来のマッサージとは全く違い深層筋までアプローチできる画期的なケアシステムです。

セルトリートメントを行う上で欠かせない特殊な装置は、重量3.6kgと簡単に持ち運びすることができ、標準装備されている「ポータブルプレート」を使用し出張で、スポーツ現場などにもこの1台で様々なシーンに活用できます。
今回もレース会場に携帯しセラピストがケアにあたりました。

 

今後、コンディシィングトレーナーがスポーツ現場でアスリートのコンディショニング、ケアに使用する機会が増えることが予想されます。スポーツ現場に容易に導入できる優れその特殊な装置は、4段階の出力レベルを設定が可能で、レベル1で0.3mA、レベル2で0.5mA、レベル3で1mA、レベル4で1.5mAの電流が流れているプレートを施術者が踏むことで手から出力され、2~60Hzの低周波で筋肉と神経に働きかけます。スポーツ現場でも安全で安心して使用できる設計になっています。

 

施術者自身が足や手の操作で各部位に合わせて面積や添える手の角度により無限の電流の出力が可能となり、微弱電流・低周波でありながら心地よい刺激でインナーマッスルや自律神経に働きかけることができます。皮膚表面でピリピリ感のためEMS(Electrical Muscle Stimulation)などは、ほとんどが中周波以上のものが主流となっています。

 

特殊な装置から出力された低周波が施術者の身体を介して被施術者の身体に流れる時に、装置に接続された特殊マットの作用によりテラヘルツ波と呼ばれる100GHz~100THzの周波数に変換され、身体のより奥深くまでアプローチ可能です。特殊な装置は直接 セラピストの素手で、筋肉や自律神経に対し、今までにない効果が期待できる画期的なシステムなのです。

 

筋肉のみのアプローチのみならず自律神経へのアプローチができる点はこれまでの治療機器とは異なる大きな特徴でコンディショニングシステムとしてはトレーナーが最大の武器になることは間違いありません。
過酷な炎天下でのライディングも筋疲労も従来より格段に少なく レース翌日の身体の疲労や痛みもほとんど感じることは無かったと秋吉耕佑選手は話されていました。

 

LHG水素酸素吸入

更に 水素療法のシステムによるコンディショニングは、これまでの酸素吸引や高気圧酸素療法以上に有用なシステムであることが私どもの研究で確認されています。

ほぼすべての生物が生きていくためのエネルギーを作る工場が細胞の中にあるミトコンドリアです。呼吸で得た酸素の9割をミトコンドリアで代謝して私たちは生きています。ところがこの大切なエネルギーを生み出す過程で、副産物として”活性酸素”が生まれ、この活性酸素のうち、老化の原因となる”悪玉活性酸素”=ヒドロキシルラジカルの害を低減し、細胞や体をいかに若く元気に保つか――その答えが水素(H2)なのです。これまでに水素の研究は急速に進み、抗酸化作用以外にも抗炎症作用やアレルギーを防ぐ効果、代謝を活発にする効果など、身体に良い多くの作用があるという新事実が次々わかってきました。

アスリートは多くのエネルギーを生み出すために過酷な環境下に常に置かれていて活性酸素の発生は一般の方よりはるかに多いことがわかっています。
水素には、都合のよいことに、この悪玉活性酸素/ヒドロキシルラジカルだけを選択的択的に除去する働きがあります。

 

明らかになった自律神経へのアプローチ

自律神経は、ほとんどの内蔵を調整するために常に働いている神経です。身体の活動が活発になる交感神経と、安静時に活発になる副交感神経から成り、両者がバランスの取れた状態であることが健康な状態です。自律神経のバランスを整えることが、アスリートにとって最大のコンディショニングに繋がります。

今回の2つの過酷なレース現場で導入したLHG水素酸素発生装置は、株式会社レガルシーが研究開発に10年をかけた秀逸な装置です。体内で発生した活性酸素を還元作用で水に変えて排出させます。

現在、大学でも臨床研究が進んでいるシステムで副作用がないことや安全性も確認されています。
多くのアスリートのケアにもすでに私どもが導入してその有用性を検証されたものです。

吸引による水素の取りこみと水素水による摂取との比較ですが、水素を直接20分吸入することで、水素水258リットル分に相当するのです。つまり、水素水を摂るより遥かに効果的だということです。LHGの水素発生装置の水素濃度はなんと633,000ppm 国内で開発された水素発生器の中ではダントツの数字で、水素を発生させるのと同時に、水素水も生成するので、出来たての水素水を吸入のあとに摂取できます。まさに一石二鳥の優れモノなのです。

こうした優れたデバイスの開発促進によって、今後、多くのアスリートのコンディショニングにもLHG水素酸素吸入システムは導入されることになるでしょう。

 

CoreControl(コア・コントロール)

さて、もう一つの有力なアスリートサポートシステムであるCoreControl(コア・コントロール)も今回のレースで導入しその驚異的な効果にアスリートたちは驚かれていました。

回復力とパフォーマンス向上の鍵は深部体温を下げること

アスリートにとって、短時間で疲労を回復させその後のパフォーマンスを向上させる事は重要な課題の一つです。疲労のメカニズムのひとつにエネルギー産生に関与するピルビン酸キナーゼの働きが重要です。ピルビン酸キナーゼは、解糖系でATP(アデノシン三リン酸)を合成する酵素で、ホスフォフェノールピルビン酸とADPとから、ピルビン酸とATPを生成します。ところが、激しい身体活動によって深部体温が上昇すると、ピルビン酸キナーゼはその働きをストップしてしまいエネルギー産生が滞り疲労感が表れパフォーマンスを低下させます。疲労を回復させパフォーマンスを高めるためには「体内深部温度」を下げる事が極めて重要な要素なのです。

体温が1℃上がるだけで運動はできません。3℃上がってしまうと生命のリスクに直結し僅かな体温変化だけに制御できるように働くのは自律神経の役目です。

深部体温を下げるためには、身体外部からの冷却は逆効果です。外部からの冷温はホメオスターシス(恒常性機能)によって、逆に体温を高めようとする反応を促します。極度に低温の空調環境や外部からのアイシング(筋肉の炎症を抑える等の場合を除く)は体内深部温度を低下させる効果は得られません。体表だけを冷却すると皮膚の毛細血管が収縮し血流が阻害され、汗腺の働きも抑制されてしまいます。

つまり効率よく発汗できなくなってしまい身体の深部の熱の放散が阻害されてしまいます。
これまでもライダーが炎天下での走行後に冷却されたプールへ入ったり長時間の身体の冷却でレース中、全く身体が動かなくなってしまう現象が起こることは有名です。

 

CoreControl(コア・コントロール)で深部体温を素早く下げる

米国トップアスリートの秘密兵器と言われている『CoreControl/コアコントロール』を日本国内でいち早く導入しました。『CoreControl』は、激しい身体活動で上昇した身体の深部体温を、わずか5分から10分ほどの短時間で元の体温に下げます。元の体温に戻すことで、飛躍的に回復力が向上しさらにはその後のパフォーマンスが向上します。

体温、血圧、発汗、心拍、血流等多くの機能をコントロールしているのは自律神経です。自律神経のトータルパワーや交感神経・副交感神経のバランス等がアスリートのパフォーマンス向上にも大きく関与します。CoreControlの前後では、交感神経が整うことも確認しました。私自身、ハードトレーニング後にこのシステムを使用して前後の自律神経機能検査を行うと確実にトータルパワーが向上し 副交感神経機能が向上することを確認しています。

2015年 鈴鹿8時間耐久ロードレース大会ではマシントラブルを抱えながらもトップチームと遜色ない走りで秋吉耕佑選手チームは9位。

インターナショナル SUZUKA 1000Kmでは残念ですが マシントラブルでヘイキ・コバライネン選手のチーム、小暮卓史選手チームは 11位、12位になりました。しかし、選手たちの時間はとても良く疲労感がこれまでのレースとは全く違いレースに集中できたと話されていました。

 

 

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